電子竹林:Blog

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「幸せはシャンソニア劇場から」- Faubourg 36 -

クリストフ・バラティエ監督脚本。1936年パリ郊外、不況の中、借金で閉館したションソニア劇場。裏方を努めていたピゴワル(ジェラール・ジュニョ)は失業し息子ジョジョ(マクサンス・ペラン)と離れる事になるが、物まね芸人ジャッキー(カド・メラッド)や活動家ミルー(クロヴィス・コルニアック)、歌手志望のドゥース(ノラ・アルネゼデール)たちと共に再び劇場を開く事になる…。世界恐慌、フランス国内での右派左派の争い、労働者のゼネストなどの時代背景に劇場や市井の人々を描く視点が暖かい。登場人物やエピソードが多い割には前半はノリも悪く、物語がスムーズに感じ始めたのは90分ぐらい経ってからだった。前作「コーラス」(id:zom-1:20050412#p1)のじっくりとした描写とは対照的に感じる。後半は上手くまとめて最後もいい。全体にはフランス映画的な暖かさが好きなら、この映画も好きかもしれない。息子役のジョジョ「コーラス」ペピノ役の子供とは思わなかった。

http://www.chansonia.jp/