電子竹林:Blog

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「50歳の恋愛白書」- The Private Lives of Pippa Lee -

レベッカ・ミラー監督脚本原作。双子の子供も成人したピッパ・リー(ロビン・ライト・ペン)と30歳年上のベストセラー作家ハーブ(アラン・アーキン)の夫婦は、ハーブの心臓発作をきっかけにマンハッタンからコネチカットの高齢者コミュニティへ移り住む。不眠症と退屈な日々を送るピッパは、近所の女性の息子クリス(キアヌ・リーヴス)と出会う…。レベッカ・ミラーはアーサー・ミラーの娘で自分の小説を脚本し監督。自叙伝的でも無く同級生から着想を得たみたいだけど、登場人物には部分的に家族の側面が見える感じ。(調べていて気がついたけど、レベッカ・ミラーはアーサー・ミラーマリリン・モンローがまだ結婚していた時代の、ダニエル・デイ=ルイス(写真家)との間の子供なんだ…)。邦題よりは、原題の様に素直に”ピッパ・リーの私生活"の様な内容。母との関係からハーブとの出会いまで隠された過去が次第に明らかになる演出も上手い。抑圧された感情と、それが解放されていく描写も面白い。予告からはメインストーリに思えるクリスとの恋愛部分は本質ではない。どちらかと言うとオマケ。ウィノナ・ライダー演じる友人サンドラの情緒不安定ぶりはなかなかリアル。モニカ・ベルッチジュリアン・ムーアも出番少ないけど印象的な使われ方をしている。

http://50love.gaga.ne.jp/