電子竹林:Blog

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「抱擁のかけら」- Los Abrazos Rotos -

ペドロ・アルモドバル監督脚本。2008年、マドリード。本名マテオ・ブランコ(ルイス・オマール)の名で映画監督として活躍していたハリー・ケインは、ある事件で視力を失い、エージェントのジュディット(ブランカポルティージョ)とその息子ディエコ(タマル・ノバス)の助けで脚本家となっていた。ある日、ライ・X(ルーベン・オカンディアノ)と名乗る男が仕事の依頼に来る。それは資産家エルネスト・マルテル(ホセ・ルイス・ゴメス)の息子であり、14年前にマテオが監督した「謎の鞄と女たち」の女優、レナ(ペネロペ・クルス)はマルテルの愛人だった…。最初から謎を秘めた展開。サスペンス、スリラー、ヒューマンドラマ、恋愛モノ…どういジャンルの話なのかも見えないが、最後にはそのすべてだと分かる。「謎の鞄と女たち」も面白そうだし、キス・シーンも秀逸。不思議な魅力を持った映画。これは観るべき映画でしょう。「ハモンハモン」、「ベルエポック」の時代からだから、ペネロペ・クルスは息の長い女優だな。魅力は衰えてないし。

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