電子竹林:Blog

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「小さな村の小さなダンサー 」- Mao’s Last Dancer -

ブルース・ベレスフォード監督、リー・ツンシン(李存信)自叙伝「毛沢東のバレエダンサー」原作。1961年、山東省の貧しい農家の家の6番目の子供として生まれたリー・ツンシンは、11歳の時に才能を認められ毛沢東文化政策による北京舞踏学院に入学、バレエの練習の日々を送る。1979年、ツンシン(ツァオ・チー)はヒューストン・バレエ団の芸術監督ベン(ブルース・グリーンウッド)に招待され渡米、初めての西欧文化に戸惑うが…。「ドライビングMissデイジー」の監督の10年ぶりの作品、前回は「ダブル・ジョパディー」(駄作!)でもう駄目かと思ったが70歳で復活、素晴らしい。バレエのシーンも見ごたえあるが、文化大革命文化政策に翻弄された人間ドラマとしても面白い。文革モノ、下放モノの中国映画の名作を思い出させる。特に最後の「春の祭典」の泣かせるシーンは見事。劇中にも登場するミハエル・バリシニコフの「ホワイトナイツ」と二本立てで観たい映画。

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