電子竹林:Blog

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「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 」- The Iron Lady -

フィリダ・ロイド監督、アビ・モーガン脚本。80歳代のマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)は、他界した夫のデニス(ジム・ブロードベンド)との会話を続ける混沌とした状態。食料品店の娘に生まれながらオックスフォード大学へ進み、保守党から立候補した過去を回想するが…。娘キャロルによる「サッチャー回顧録」がベースになっている。「マンマ・ミーア!」(id:zom-1:20090130#p1)の監督で、主演も同じストリープ。監督は舞台の人だけど、今回の映画的な構成は非常に素晴らしい。回想を使って時間と空間を巧みに行き来する手法は、とても舞台の人とは思えない映画的な上手さ。メリル・ストリープの演技もいままでの中では一番かもしれない。彼女のカメレオン的な言葉の操り方には驚くな。サッチャーの好き嫌いは別にしても、映画的、演技的、また英国の歴史として観るべき価値はある映画。

http://ironlady.gaga.ne.jp/