電子竹林:Blog

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「この空の花 長岡花火物語」

大林宣彦監督編集撮影台本。2011年7月、長崎生まれで今は天草の地方新聞の記者・玲子(松雪泰子)の元に、18年前の恋人で今は新潟県長岡市で高校教師をしている片山(高嶋政宏)からの手紙が届く。それは片山の生徒、元木花(猪股南)が書いた「まだ戦争には間に合う」という舞台、また空襲や地震で亡くなった人たちへの追悼の花火である長岡の花火を見て欲しいという願いであった…。全体にはいつもの 大林節。このスタイルを受け入れられるなら、あるいは映像文法を理解出来るならいい出来の映画だと分かるだろう。これだけの役者に演技させて、細かいカットをつないでリズムを作る技術は大した技術だと思う。半分ドキュメンタリーの様な構成でいながらファンタジックに仕上げるスタイルは嫌いじゃない。地方映画も多いけど、戊辰戦争から空襲、模擬原子爆弾中越地震東日本大震災とマイナス面をこれだけ語りながら作り上げるのは勇気あるな。

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