サム・ライミ監督。カンザルの移動サーカスの奇術師オズ(ジェームズ・フランコ)の乗った気球が竜巻に巻き込まれる。ついた魔法の国で、オズは西の魔女セオドラ(ミラ・クニス)と出会い、その姉の東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)から南の魔女グリンダ(シェル・ウィリアムズ)を退治する事を頼まれる。オズは猿のフィンリーと共に旅に出て、破壊され尽くした陶器の町で陶器の少女を助ける…。「オズの魔法使い」の前日譚で、その世界観を入れる事と、物語のミステリー性を出そうとする事で複雑になり過ぎている印象。その割には3Dを意識し過ぎた絵作りで子供っぽい所も多い。観客の対象が絞れていない。オープニングのアニメーションが奇麗だし、カンザスの白黒の映像はなかなかいいのだけど、オズに入ってから中盤まで驚く程に退屈。最後は上手くまとめているので印象は悪くないが、もうちょっとバランスを考えて欲しい。キャラ的には陶器の少女だけとてもキュート。
