キャスリン・ビグロー監督、マーク・ボール脚本。911からCIAはビンラディンの行方を追うが捜査は進展していなかった。CIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)はあるビンラディンの連絡員と思われる男を追い続けるが…。なるほど、これはアメリカ版忠臣蔵。討ち入りまでをストイックに描いている。プロパガンダを押さえドキュメンタリ的に撮っている所はなかなか上手い。米国視点中心ではあるが、閉塞感、無力感や矛盾を描く事によりバランスを取っているのが感じられる。2011年5月当日の作戦については、「No Easy Day」を書いた急襲チームのマット・ビソネッテのCBSインタビューを見ていたので詳細まで知っていたが、それでも緊張感があって面白かった。緊張感でいうなら「ハードロッカー」(id:zom-1:20100418#p1)にはかなわなかったけど。
