電子竹林:Blog

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「乾き。」

中島哲也監督脚本、深町秋生原作「果てしなき渇き」。コンビニでの残虐な殺人事件の参考人となった元刑事で警備員の藤島昭和(役所広司)は、離婚した妻からの連絡で、高校生の娘・加奈子(小松菜奈)が行方不明である事を知る。藤島は加奈子の部屋から薬物を発見、交友関係を追ううちに加奈子の素顔を知っていくが…。原作は「このミス」大賞受賞作、未読。期待はあったんだが、正直、方向性がまったく理解出来ない作品。藤島をハードボイルドタッチにした純粋ミステリーかと思ったら、もっとドロドロしてて最後は消化不良で終わっている。父親に比べて、加奈子の怖さ、狂気、そこに至る過程が見えてこないトコが残念。妻夫木聡は過剰なツマラン演技、オダギリジョーはまあまあだが雰囲気だけ、中谷美紀は煤けた不幸っぽさがいい感じだが出番少ない。若手の水尋也、二階堂ふみ橋本愛の方が重要かと思ったら、ちょっと扱い薄い。ま、振り返ってみてやはり方向性が見えない映画だな、これは。

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