電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「6才のボクが、大人になるまで。」-Boyhood-

リチャード・リンクレイター監督脚本。感受性豊かな6歳のメイソンJr.(エラー・コルトレーン)、姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)は父親メイソン(イーサン・ホーク)との離婚で母親オリヴィア(パトリシア・アークエット)と暮らすが、突然に祖母が住むヒューストンに越すことになる…。12年間を同じキャストで子供の成長を描くという発想、考えついても実行は極めて難しい手法。劇場上映のレベルの作品になるように12年間続けたという、その努力に驚嘆する。制作技術という点で見ても、今後誰もやれないんじゃないかな。そして、時間と人生、そのものがテーマだと分かってくるラストにかけて、この制作手法がテーマ自体に密接に関係している事を知り感動する。人生の断片を繋ぎ合わせている、ただそれだけの映像がいかに心を揺さぶるかを改めて知る事になる。

http://6sainoboku.jp/