電子竹林:Blog

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「唐山大地震」-余震-

フォン・シャオガン/馮小剛監督。1976年7月28日、中国河北省唐山市でM7.8の直下型地震が発生、建物の下敷きとなった姉弟のうち母は弟を助ける事を選択する。弟ファン・ダー(リー・チェ/李晨)は片腕を失くしながら母(シュイ・ファン/徐帆)と共に暮らし、奇跡的に命を吹き返した姉ファン・ドン(チャン・チンチュー/張静初)は養父母のもとで成長するが…。地震で裂かれた心と家族、それを再び取り戻す大地震という構成、純粋にドラマとしてよく出来ている。それぞれの深い心の傷を、抑えた描写で描きだす繊細さは見応えがある。311で公開が4年も伸びたのは残念。直後に観るべき映画だったかもしれない。唐山地震、同年9/9に毛沢東死去、文革の終わり、改革開放、市場経済への移行、そして2008年四川大地震と、背景となる中国の歴史もコンパクトに分かる。

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