アントワーヌ・バルドー=ジャケ監督。1969年、アポロ11号の月面着陸を目前にしながら成功の可能性が低いと判断した米国政府は、スタンリー・キューブリックによる映像捏造を計画、CIAの諜報員でベトナム戦争のPTSDに苦しむキッドマン(ロン・パールマン)に任務が託される。ロンドンに渡ったキッドマンは偶然からバンドのマネージャーで借金に苦しむジョニー(ルパート・グリント)をエージェントと勘違いし、偽キューブリックのレオン(ロバート・シーハン)に巨額の資金を渡してしまうが…。月着陸映像はキューブリックによる作品と言う都市伝説を、60-70年代的なエロとドラッグと暴力でまとめている、雑ではあるけど結構好き。「M☆A☆S☆H マッシュ」みたいな印象を受けたが、リアルな年代がほぼ一緒か。「カプリコン1」みたいに真面目にしない路線が良かったと思う。最後もうまくまとまっている。
