電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「女が眠るとき」

ウェイン・ワン監督、ハビエル・マリアス原作。処女作は売れたが今はスランプの作家・健二(西島秀俊)、編集者の妻・綾(小山田サユリ)はリゾートホテルで1週間の休暇を取っていたが、妻は仕事も兼ねギクシャクしがち。健二はプールサイドで見かけた初老の男・佐原(ビートたけし)と若い女性の美樹(忽那汐里)の二人の存在が気にかかるが…。香港の監督に日本の俳優、スペインの原作。原作はラテンの熱気の中での妄想みたいな感じかもしれないが、日本のウェットな空気感だと何か江戸川乱歩か、そんな世界になってしまう。舞台は伊豆だし。緊張感があるいいシーンも多いのに、最後はまとまらずに終わってしまってちょっと残念感は残る。リリー・フランキーの存在も、なんか最近ではありきたり過ぎな印象。

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