土方政人監督、金子ありさ脚本、森本梢子原作。話す事が苦手で妄想癖のあるOLの平野木絵(綾瀬はるか)の会社に、ニューヨーク支社から名家・高台家の長男・高台光正(斎藤工)が転勤してくる。実はテレパスの光正は、木絵の妄想を覗くうちに好意を抱くようになるが…。森本梢子の原作は未読。もうちょっと単純な話かと思っていたが、テレパスの苦悩、テレパスと付き合う苦悩と恋愛問題が絡み、テレパシーが人間関係におけるひとつのメタファーと考えると結構深い物語だとわかる。エピソードもそれぞれ面白い。演出はチープなトコはあるけどそれが効果的。綾瀬はるかはそれなりにキュート。脇役である水原希子、間宮祥太朗、夏帆、市村正親たちもいい味を出していた。祖母役のシャーロット・ケイト・フォックスって「マッサン」の人なのか。