リック・ローマン・ウォー監督。刑務所から出たばかりのジェイコブ(ニコライ・コスター＝ワルドウ)は大きな武器の取引をショットガン(ジョン・バーンサル)、若者ハウイ(エモリー・コーエン)たちと計画。警察のカッチャー(オマリー・ハードウィック)はジェイコブから目を離さなかった。かつてジェイコブは、ささいな交通事故から刑務所に入り、監獄で生き抜くためにボトルズ(ジェフリー・ドノバン)の勧めで檻の中からギャングに指令を出すビースト(ホルト・マッキャラニー)の配下に入ったのだが…。刑務所ギャングものだが、実際の刑務所、エキストラに本物のギャングを使って撮られた映像がなかなかに迫力があって凄い。ギャングのトップに登っていく過程の描き方がリアルで、物語自体も生きて行くためにダークサイドに入る、そしてダークサイドで生きるとは何かを考えさせる深いものがある。しかし、「ゲーム・オブ・スローンズ」の俳優(それも脇役)が主演だからってこの邦題はないだろ。
