電子竹林:Blog

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「ウインド・リバー」-Wind River-

テイラー・シェリダン監督。ワイオミング州ウィンド・リバー、野生生物局のコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)は極寒の中で裸足で薄着の女性の遺体を発見、死んだ娘エミリーの親友であるナタリーと知る。コリーと部族警察長ベン(グラハム・グリーン)はFBIの到着を待つが、やってきたのは新人捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)だけだった…。「ボーダーライン」(id:zom-1:20160417#p1)の脚本家がオリジナル脚本で自ら監督。2017年カンヌ映画祭ある視点監督賞。社会から隔絶されたような文化、先住民居留地の生活、氷点下の厳しい自然、その地方の闇を描く社会派な作りが心に突き刺さってくる。それだけじゃなく、演出面も凄い。特に真相のバラシ方から最後の畳み掛けの展開は痺れる切れ味。この辺は「ボーダーライン」と同じ上手さを感じる。

http://wind-river.jp/