電子竹林:Blog

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「記憶にございません!」

三谷幸喜監督脚本。史上最低の支持率の総理大臣・黒田啓介(中井貴一)は投石により記憶を失うが、秘書官の井坂(ディーン・フジオカ)、番場(小池栄子)は、黒田の妻・聡子(石田ゆり子)にもそれを隠し公務を行わせる。政治は幹事長・鶴丸(草刈正雄)が長年仕切り、またジャーナリストの古郡(佐藤浩市)は黒田を脅していたが…。三谷幸喜では久しぶりに好きな映画。「バイス」などの様に実在の政治家を題材にしたり、「スーパー・チューズデー 」 ほど骨太でもなく、「新聞記者」のように実際の事件をヒントにしたりなどの強気ではないが、政治モノとしてはよく出来ている。なんとなく「デーヴ」を連想させるかな。日本政界のアレコレをうまく盛り込み、最後の方はヒューマンドラマとしても成功している。恩師、山口崇の使い方とか面白かった。作りとしては全体にかなりチープだけど、まあそこは三谷幸喜らしい。米国大統領を日本人(木村佳乃)にやらせたのは初めてじゃないかなあ^^。

https://kiokunashi-movie.jp/