電子竹林:Blog

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「惡の華」

井口昇監督、岡田麿里脚本、押見修造原作。地方都市、本が好きでボードレールの「惡の華」を愛する中二・春日高男(伊藤健太郎)は、同級生の佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を衝動的に盗み、それを仲村佐和(玉城ティナ)に目撃されたことから佐和に支配されていくが…。原作未読、アニメ版も未見の前知識ゼロ(だったが鑑賞直後に1-3巻は読んだ、Kindle無料だったので)。中二病な閉塞感がメインの軸だけど、それをうまく表現できているとは思えない。ステレオタイプなキャラに平凡なエピソード、勢いはあるものの空回り感強くて、なんか全体に退屈な印象。原作と比べると、絵コンテに使っているようなそのまま感がある。同じなんだけど映像にした時にイマイチになる例かな。「惡の華」の表紙がルドンで、繰り返しモチーフとして使われている。2013年に「ルドン展」見たななどと思い出して調べたら2006年「日曜美術館30年展」、2007年「オルセー美術館展」にも来てた。でも読んだ本の表紙はムンクだった気がする。

http://akunohana-movie.jp/