周防正行監督。染谷俊太郎(成田凌)は子供の頃から目指していた弁士の技で安田(音尾琢真)の強盗団に関わっていたが、木村刑事(竹野内豊)の捜査から逃げ延び、富夫(竹中直人)と豊子(渡辺えり)の活動写真館・靑木館へ雑用係として入る。靑木館の弁士は俊太郎が憧れていた山岡秋聲(永瀬正敏)、人気弁士の茂木貴之(高良健吾)、映写技師の浜本(成河)たち。隣町タチバナ館の橘琴江(井上真央)は引き抜きを狙い、また俊太郎は幼馴染で新人女優の梅子(黒島結菜)と再会するが…。サイレント時代を通しての映画愛はダイレクトに伝わってくる、「ニュー・シネマ・パラダイス」 みたいな感じ(20年ぐらい舞台設定が違うけど)。一方、やや古臭い演出、スピード感に欠けて、登場人物が多くてバタバタしているのはかなり残念。子供時代のエピソードも長すぎに感じた。客層に合わせているのかもしれないけど。銀幕上でカメオ出演が出てたみたいだけど、全然気づかなかった。後で調べると上白石萌音のお宮、草刈民代の椿姫とか。黒島結菜は、いままで「アオイホノオ」の津田ヒロミとか「サクラダリセット」 の春埼美空とか凄い個性的な役だといい感じなのに、今回はあまりに平凡すぎて面白みがなかった、残念。
