電子竹林:Blog

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「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」-The Death and Life of John F. Donovan-

グザビエ・ドラン監督。NY、11歳のルパート・ターナー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、母サム(ナタリー・ポートマン)に隠れて人気俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)と文通を続けていたが、2006年のある時、ドノヴァンの死を知る。10年後、ルパート(ベン・シュネッツァー)は俳優となり、出版したジョンとの手紙についてオードリー・ニューハウス(タンディ・ニュートン)のインタビューをうけるが…。「たかが世界の終わり」ほどの繊細さと冴えはなかったけど、全体には良かった。それでもちょっと物語としては消化不良というか、捉えきれないトコは多いかなあ。青年視点、子供視点、親視点、LGBTな視点と、どういう視点で見るかによって物語の捉え方がかなり違うと思う。「ルーム」での子役の名演を見せたジェイコブ・トレンブレイはやはり上手い。あまりに自然な上手さを見せるので、周りが霞んで全体にはマイナスになっている様にも感じる。スーザン・サランドンキャシー・ベイツは出番少ないけど印象は強い。

https://www.phantom-film.com/donovan/