電子竹林:Blog

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「ばるぼら」

手塚眞監督、手塚治虫原作。人気小説家・美倉洋介(稲垣吾郎)は新宿で、ホームレスのような少女ばるぼら(二階堂ふみ)と出会い家に連れ帰る。ばるぼらをミューズとしてのめり込んでいく美倉を、編集担当の甲斐加奈子(石橋静河)、作家仲間の四谷(渋川清彦)、恋人の里見志賀子(美波)たちは心配するが…。原作は映画化するにはかなり難しい題材だと思う。70年代な雰囲気だし、これはATGや鈴木清順あたりがムチャな作りで描くなら面白くなりそうだけど、手塚眞が監督というのがなんと言っても心配だった。おおまかに展開は原作通りだけど、面白みはない。原作もエピソードや雰囲気はそれなりだけど、展開自体はそれほど面白くないと思う。原作のコマをそのまま映像にしているようで、創造性が薄い。二階堂ふみ稲垣吾郎も大変な演技の割にこの出来で残念だろう。原作では一番派手な、下水道のシーンとかなかっただけマシだけど。まあ撮影コストがかかるからかなあ。撮影はクリストファー・ドイル

http://barbara-themovie.com/