電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ひらいて」

首藤凜監督、綿矢りさ原作。地方都市、高三の木村愛(山田杏奈)は、同級生のたとえ(作間龍斗)が一年生の時から好きだったが、彼は人との関係を避けていた。ある時、たとえが糖尿病で友達もいない新藤美雪(芋生悠)と密かに交際している事を知り、美雪に近づくが…。原作未読。綿矢りさの原作を26歳の女性が監督脚本、ってトコがまずすごいと思った。首藤凜の映画は初めて観た。この人だからストレートに感性を出せたのかなあと思う。山田杏奈のイヤな感じの女子雰囲気がなかなかハマっていて、芋生悠の薄幸な感じとうまく対比できている。高校生モノは安直なのが多いなか、最近では素晴らしい出来かも。細かいエピソードもなかなかいい。今の高校生がこれを観てどう思うかは気になるところではある。萩原聖人のイヤな親感もうまく出ているなあ。

http://hiraite-movie.com/