福永壮志監督脚本。18世紀後半の東北、凛(山田杏奈)は父・伊兵衛(永瀬正敏)と暮らしていたが、その祖先の罪のせいで、田畑は取られ、村の穢れ仕事をしてなんとか生活していた。凶作が続く村で、ある事件から凛は父をかばい、女神様が宿る早池峰山へ姿を消す。そこで凛は山男(森山未來)と出会うが…。物語は単純な展開だが、不思議な緊張感が持続し見応えがある。舞台となる東北、特に山の中の映像は美しく神秘的。山田杏奈は最近の映画では、起用な演技派というイメージだが、今回はさらにその上の演技を行く印象。全体に、外国受けを意識している感じはちょっとあざといが、結構好きだ。泰蔵(二ノ宮隆太郎)、春(三浦透子)、寅吉(山中崇)、村長(品川徹)、治五郎(でんでん)と脇役までいい感じ。
