イーライ・ロス監督。感謝祭発祥の地、マサチューセッツ州プリマス。ブラックフライデーのスーパーに押し寄せた群衆による惨劇から一年、ダイナーで惨殺事件が起きる。そして、一年前の事件に関係した高校生のジェシカ(ネル・ベルラーク)とその友人たちは、ジョン・カーヴァーを名乗る謎の人物のインスタグラムにタグ付けされ、次の犠牲者を暗示させた。ジェシカたちはニューロン保安官(パトリック・デンプシー)に相談し、またジェシカの元恋人で一年前のケガで街を離れたボビー(ジェイレン・トーマス・ブルックス)が現れるが…。タランティーノとロバート・ロドリゲス製作「グラインドハウス」(未見)内のフェイク予告編が元になっているらしい。さまざまな記念日のホラー、スリラーが作られ、残った日である感謝祭に注目したとこは面白い。のだが、内容的にはまあまあ普通のスプラッタ映画。むしろ70年代後半からスプラッタ、スラッシャーに戻った印象で、懐かしい血飛沫、切断、内臓の感じがあり、新鮮さは感じられない。ブラックフライデーの惨劇、という方が面白かった気がする。
