電子竹林:Blog

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「落下の解剖学」-Anatomie d'une chute-

ジュスティーヌ・トリエ監督。人里離れた雪山の山荘、住むのは人気作家の母サンドラ(サンドラ・ヒュラー)、夫ヴァンサン(スワン・アルロー)、盲目の息子ダニエル(ミロ・マシャド・グラネール)。ある時、ダニエルが倒れている父親を発見、転落死と思われたが、前日に夫婦喧嘩をしていたことからサンドラに疑いがかけられていく…。2023年カンヌでパルムドールというところは期待だったんだが、個人的には物語にはノレなかったかなあ。物語のポイントを掴めずに終わってしまった感じか。ミステリーとして観るのは間違いだろうし、家族や夫婦関係の物語として観るのが正しいかもしれないが、被疑者である女性の視点では観られないので、面白みが薄い気がした。パルムドールのポイントはどの辺だったのだろうか、個人的にはよく分からない。映画としては息子中心の視点で作ったほうが面白くなった気がするんだが…、それではパルムドールは取れないかも。

https://gaga.ne.jp/anatomy/