電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1998-06-02から1日間の記事一覧

「辺境・近境」

村上春樹 新潮社。村上春樹があちこちに書いた、旅行関係の話をまとめたもの。ニューヨーク近くの作家達の聖地「イースト・ハンプトン」、無人島の体験「からす島の秘密」、前半はバスに一人旅「メキシコ大旅行」、満州国線のノモンハン戦争の地を訪ねる「ノ…

「エキゾティカ」

中島らも 双葉社。「格安航空券ガイド」、糸川耀史の写真集「流星シャンハイ」、小説現代に掲載された中島らもの短編集。ほとんどは1997年に中島らもが訪れたアジアの国々を舞台にした物語。半分フィクションの旅行記の様な雰囲気が面白い。ちょっとファンタ…

「レリック」下 - The Relic-

ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド、扶桑社

「レリック」上 - The Relic-

ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド、扶桑社。映画の「レリック」は強力に詰らなかった。しかし、このダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルドの「マウント・ドラゴン」はバツグンに面白かった。で、期待十分で、この初共作の「レリック」…

「ブラック・メール」

建倉圭介 角川書店。「ハッカー」の著者、建倉圭介の新作。製薬会社の息子が誘拐されるが、要求など交渉はすべてメールで来る。さらに要求の受け渡し自体もメールという、新しい犯罪。こういう感覚は結構面白かったけど、ちょっと話自体が小さすぎて、こじん…

「愛と恍惚の中国」

坂仁根 講談社文庫。辺見庸「もの食う人びと」のカメラマンとして同行した坂仁根が著者。'94年7月~98年4月に共同通信社北京支局に勤務している間に書き下ろした初の著作。世界女性会議開催の内幕、元慰安婦支援グループに対する公安の妨害、三峡ダムと三…

「深夜特急」3 インド・ネパール

沢木耕太郎 新潮社文庫。読む物がないので、久しぶりに読み返す。数年ぶり。旅行本は好きなのばかりだが、やはり「深夜特急」は面白い。文章もうまいし、その臨場感がいい。

「トンデモ世紀末の大暴露」

と学会著 イーハトーブ出版。と学会の本ではあるが、いままでの洋泉社じゃなくてイーハトーブ出版から出ている。と学会の報告、トンデモ本大賞、と学会リポートから成る。ややネタ不足の感もあるが、結構笑える事は笑える。今回は、特別付録の「トンデモ本便…

「破壊の黙示録」 - Blown Away - David Wiltse

デヴィッド・ウィルツ、扶桑社ミステリー。ジョン・ベッカーを主人公とするシリーズの第6弾らしいのだけど、多分、どれも読んだ事が無い。ニューヨークを舞台として爆弾魔とFBI捜査官との戦い。爆弾魔の描写や、それに絡むマフィアやチンピラの人間性が面白…

「マウント・ドラゴン」 -Mount Dragon -☆。Douglas Preston&Lincoln Child

ダグラス・プレストン&リンカーン・チャイルド。非常に、面白かった。これぞ、まさにエンターテイメント。解説ではSFやミステリーの枠に収まらないエンターテイメント小説、例えば「ネアンデルタール」、「スペアーズ」「キャリアーズ」「イエスの遺伝子」…