電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「海猿」(1)-(4)

佐藤秀峰、小森陽一。映画の予習を兼ねて読んで読んでみたが、やはり原作の方が面白いなあ。基本的なキャラクタ、エピソード、台詞を使って映画化しているけど上手く使われてはいない。原作の工藤はやはりいい。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4…

「海猿 ウミザル」

羽住英一郎監督、佐藤秀峰原作。海上保安官の1%人命救助のエキスパートの潜水士の訓練、原作では三巻後半からの部分。「踊る大捜査線 THE MOVIE」のスタッフというのが裏目に出て、ノリはいいが雑な部分が目立つ。訓練描写なんかいいのだけど、物語の展開が…

「スキャンダル」

ラクロ原作「危険な関係」の韓国版。全体に演出が平凡で、ペ・ヨンジュンはさらに平凡。女優陣の方が印象的。韓国エロティシズム爆発のR-18だけど、「桑の葉」を連想させる。メンタルな部分が描けて無いので、単にポルノになっている。イ・ジェヨン監督。 ht…

「Glaucos」(1)(2)

たなか亜希夫。新作のテーマがフリーダイビングとはちょっと驚き。特に映画「グラン・ブルー」がある以上、比較されるのは必至で、かなりの重荷になるのは予想される。ただ、脾臓の医学的謎という部分はちょっと面白いので、今後に期待。 http://www.amazon.…

「世界の中心で、愛をさけぶ」

行定勲監督脚本、片山恭一原作。原作にそれほど思い入れは無いけど、映画化で行った変更、特に柴崎コウ演じる律子を組み入れたために全体がかなりヘンになっている。感動、純愛のポイントがズレてしまっているのでは?もっと素直にエピソードを丹念に描けば良…

「ノアノア」

ポール・ゴーギャンのタヒチ滞在記。現地の妻テウラとの生活。南方の楽園を夢見みながら、タヒチはすでに植民地主義の土地であり、「植民地のスノビズムと、戯画的までになっている幼稚でグロテスクな(西欧の)模倣」とまで落胆している。しかし、そんなタヒ…

「沖縄的人生」

天空企画編、上野千鶴子など。話題は様々で、医食同源の島ハーブ、唄者、盆踊りエイサー、売春婦たちの生活、アメリカじょーぐー(米軍人好き)、基地雇用員、島外人などなど。「沖縄スタイル」と同じにまとまりは無いが、面白い内容が多い。 http://www.amazo…

「沖縄スタイル 」

天空企画編。沖縄の衣(Tシャツ)、食(沖縄料理入門など)、住(格安だけど、借りるのは至難の業)、遊、働、拝(年中行事)などなど。現地からのディープな情報は面白い。まとまりに欠けるけど。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334780083/

「ホラー映画の魅力 - ファンダメンタル・ホラー宣言」

小中千昭。中田秀夫、高橋洋の「リング」、清水崇「呪怨」などのファンダメンタル・ホラー、ヒッチコックが「映画術」でサスペンスの方法論について語るようにホラーの方法論を語る。やや散漫だが、かなり面白い。内容を膨らませて、ファンダメンタル・ホラ…

「カバチタレ!」(1)(2)

連載で大体読んでいたが、通して読んでみるが、イマイチ好きになれないかな。情報的には面白い部分もあるのだけど。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063286576/ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063286762/

「怨み屋本舗」(1)

栗原正尚。以前に1巻は読んだが、最近2巻以降を続けて読んだので再読。しかし1巻は容赦ないなあ…以降はそれなりにいいバランスを持っていて上手くなって、面白く読める。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088762312/

「シルミド」- 実尾島 -

カン・ウソク監督。死刑囚を集めた金日成主席暗殺用特殊部隊(684部隊)、実話ベース。設定はかなり魅力的だが、結局は部隊の友情物語でまとめられてしまっていて、物語としての焦点がボケてしまっている。緩急に乏しく、中盤はやや中だるみ。主演ソル・ギョン…

「レディ・キラーズ」- The Ladykillers -

賛否両論あると思うが、コーエン兄弟の毒が好きなら楽しめる。元は「マダムと泥棒」(1955)で基本的には同じ話。マンソン夫人に下宿する教授(トム・ハンクス)ほか四人がカジノの金庫を狙う…。役者それぞれのマヌケな個性がいいし、後半のスピーディなブラック…

「ランダウン/ロッキング・ザ・アマゾン 」

アクションもストーリも演技もソコソコいいのだけど、全体であんまり面白くないのは、主演ザ・ロックの俳優としての魅力の無さだと思う。どうも垢抜けない。危なげの無さも魅力を無くしている。どこかスティーヴン・セガールと共通するものを感じる。物語全…

「天国の本屋~恋火」

「深呼吸の必要」の篠原哲雄の監督脚本。天国と地上で平行して話は進む、花火とピアノ組曲。竹内結子が地上と天国で二役を演じるが、この演技の使い分けが見事で器用な面を見せてくれる。「深呼吸の必要」の香里奈は、いいエピソードをさらって印象的。その…

「真夜中のデッド・リミット」- The Day Before Midnight-

スティーヴン・ハンター(Stephen Hunter)。89年「このミス」のトマス・ハリス「羊たちの沈黙」に僅差の二位。単独発射可能な戦略ミサイル基地を占拠するテロリスト…設定に広がりが無い様だが、逆に細部まで神経が行き届いている。中盤、やや冗長な感じもする…

「世界の中心で、愛をさけぶ」

片山恭一の本は初めて。物語は単純だが丹念に描き、エピソードもそれぞれいい。素直に映画にするといいモノになると思う(まだ未見)。大ヒットの理由の一つはこの文章の読みやすさにあるかも。ちょっと大衆的というのか、物足りない感じもあるけど。追記: 映…

スター・ウォーズ サイエンス・アンド・アート

国立博物館特別展、これだけちゃんと資料や模型が残っているのは素晴らしい。初期案のミレニアムファルコンがあまりにカッコ悪いので愕然(2001のディスカバリー号風)。ボツになって良かった。初期の服が適当な作りなのに、アミダラになると素晴らしい精緻な…

「GREEN-農家のヨメになりたい」(1)-(4)

「のだめカンタービレ」、「天才ファミリー・カンパニー」と二ノ宮知子が続き、この本もNHKでドラマ化され話題になったようで読んでみる。(1)-(2)はスタートが盛り上がらないなあと思いつつ(3)から面白くなってきて、(4)は爆笑の連続。うーむ、後半傑作。で…

「深呼吸の必要」

篠原哲雄監督。きび刈り隊と呼ばれる、さとうきび収穫時のアルバイトの七人。それぞれに過去が有り仕事を通してそれを乗り越えて行くのだが、心の中で静かに癒されていくのを微妙な描写で見せる。それは単なるノビであったり、挨拶であったり、腕まくりであ…