電子竹林:Blog

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「亜細亜ふむふむ紀行」

群ようこ 新潮文庫群ようこが特に好きという訳ではないのだけど、亜細亜という名前につられて、つい買ってしまった。しかし、ダメ、つまらん。まあ、短いお手軽なエッセイとしてはいいのかもしれないけど、文庫本一冊にまとまって読まされるには、あまりに情報的価値が無くて、臨場感が出てない。旅行のエッセイとは、現地の臨場感が命だと思う。香港編でも、どこで何を食べて、どこで何を買っているのか、どこの市場が面白かったのか、なんかさっぱり判らない。よく判らないけど、歩いていて、買い物して値切って、食べてじゃ、小学校の作文と一緒。面白かったのは、同行している関川夏央の無骨な姿がかいま見られる所。彼も、こんな団体と旅行しているとは大変ですなあ。