電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2000-04-02から1日間の記事一覧

「意外体験!イスタンブール」

岡崎大五 詳伝社黄金文庫。ちょうどトルコ旅行中に読んだ。今回の旅行は3週間のうち、前半はツアーに参加してトルコ全般を周り、後半はイスタンブールで延泊して自由旅行という形を取った。ちょうど行きの飛行機の中で読んだので、前半のツアーがヘンな部分…

「名所探訪 地図から消えた東京遺産」

田中聡 詳伝社文庫。東京名所の本となれば、読まない訳にはいかない。ちょうど、帝都物語ゆかりの地を歩く「帝都物語ツアー」を予定していたから、参考にもなると思って読んでみたが面白かった。東京では明治以降の文化的な名所は、碑さえ残さずに消えている…

「自殺の殺人」

エリザベス・フェラーズ 中村由希訳。- Death in Botanist's Boy - Elizabeth Ferrars -嵐の中、身投げを図った男が助けられる。だが男は翌朝、拳銃で自殺を図る。自殺に偽装した他殺か、それとも逆か…。「このミステリーがすごい」で紹介されていたから読ん…

「幽霊が多すぎる」

ポール・ギャリコ 山田蘭訳 創元推理文庫。- Too Many Ghosts - Paul Gallicoカントリークラブとして開放されたパラダイン男爵家。そこを襲うポルターガイストの怪現象を解決すべく、心霊探偵ヒーローが乗り出す…。ポール・ギャリコは読んだこと無いが、「ポ…

「映画を見ると得をする」

池波正太郎 新潮文庫。映画狂の池波正太郎の映画の話だけど、映画の解説ではない。映画の選び方から、見方まで様々な話題、例えば映画館における座席の位置なんて話題から、脚本家と監督の関係や、映画文法なんて固い話まで。出てくる映画は古いモノが多いけ…

「オスマン帝国の栄光」

テレーズ・ビタール著 創元社。著者はルーブル美術館のイスラム美術の専門家だけあって、図画が非常に奇麗で豊富、面白い。歴史も面白くまとまっている。

「トルコ イスタンブルは今日も賑やか」ヨーロッパ・カルチャガイド9

トラベルジャーナル。トルコの庶民的な生活に視点をおいているとこはよかったけど、読み物としてはあんまり面白くなかった。インフレ、カルチャーとしての映画やテレビ、ポピュラー音楽などなど。個人的には、食べ物の話はもっと書いて欲しかった。

「好きになっちゃったイスタンブール」

下川祐治編集 福田素子、鈴木章弘,平井かおる、松村歓喜 二葉社。体験、食べ物、芸能、お宅訪問、路上探索、旅行術など話題別にまとめたもので、自分の興味有るところだけ拾い読みするのでも面白い。一番興味がある料理の部分はロカンタ、羊料理、ナス料理…

「イスタンブールのへそのゴマ」 ☆

フジイ・セツコ 旅行人。トルコのエッセイの中では、突出して面白かった。1992年からの5年間のトルコ暮らしの絵日記風エッセイ。生活感に満ちた話題が多くて、リアリティが有って面白い。リアリティは、トホホ度に比例する。不動産屋にだまされる話、歯痛の…

「トルコ 旅と暮らしと音楽と」

細川直子 晶文社。著者は音楽科卒である事からトルコの音楽の話題が多い。トルコのポップ・ミュージックから、コンサート、伝統楽器のサズを習う話などなど。音楽に興味が薄いとちょっと詰まらないかも。観光地的な情報は少ないけど、トルコの音楽に興味があ…

「ハリー・ポッターと賢者の石」☆ - Harry Potter and the Philosopher’s Stone - J.K.Rowling

J.K.ローリング 静山社ハリー・ポッターはエリート魔法使いという運命でありながら、人間の中に住んでいる。彼が魔法の学校に入ってから最初の物語。一種の貴種流離譚であると言える。1997年に英国で出版されてから、各国でベストセラーになる。以前にCBSド…

「でもトルコが好き」

中沢由美子 わらび書房。著者は1990年にトルコで日本企業に勤務し、現在はフリーの通訳をしている。現地の生活体験から語る、さまざまなトルコの話題。宗教、おんなたち、子供たち、動物たちという柔らかい話題から、政治、兵役、報道、またトルコの日本人観…

「パッケージツアーで行ったトルコ共和国」

稲垣美穂子 新風舎。タイトルそのまま、パッケージツアーによるトルコ旅行記。ツアーの仲間の人間模様とか、ちょっと面白い所もあるけど、ダラダラとした個人の旅行の感想みたいなもんで、情報としてもあまり役に立たないし、臨場感があまり無いので読み物と…

「永遠の仔」 ☆

天童荒太 幻冬舎。これは傑作。面白かった。これほどに打ちのめされた本は久しぶりかもしれない。最後に救いがないのがなんとも悲しいけど、傷つきながらもそれでどうにか社会と適合していかなければいけないという、アドルトチルドレンの定めが悲しい。突き…

「テレビ消灯時間」

ナンシー関 文春文庫。旅行中に気軽に読めるエッセイと思って持っていった本。週間文春'96/3/14号~'97/6/26号に掲載された色々なTV番組の論評で、番組は当時のモノ。ナンシー関らしい毒舌で切ってくれるところが面白い。娯楽としての「料理」を切ってみたり…

「アメリカ50州を読む地図」

浅井信雄 新潮文庫。浅井信雄は、朝の「やじうまワイド」で顔は知っていたが、著作を読むのは初めて。50州+ワシントンDCを、一州あたり6ページで説明する。映画や小説などで知る米国は、わずかの都市と巨大な田舎の集合という感じがする。漠然とした知識は…