電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「フェイク」- Donnie Brasco -

ジョニー・デップアル・パチーノが主演。マフィアにもぐり込んだ捜査官とターゲットとしたギャングの男との間に友情が芽生える。このネタ自体は色々な所で使われているけど、この映画は面白かった。よりこの映画を深くしているのは一つは実話をベースにしていること。もう一つは、アル・パチーノの位置かな。上から押さえつけられているうだつのあがらない、この位置が絶妙で魅力的なキャラクタになってます。今までに何度となくマフィアを演じている彼ですが、以前の様なパワフルで押しが強いキャラクタでは無い新しい姿を見せてくれます。アル・パチーノといえば、「天国の約束」の演技で老けたなー、と思ってたけど、一気に30歳ぐらい若返った様な演技でちょっと驚きました。アシスタント・プロデューサーのインタビューを読んだのですが、凄く面白かった。モデルとなっているジョー・ビストーネはマフィアから50万ドルの懸賞金をかけられているのに、映画制作に最初からかかわり、現場やプレミアムショーにまで出かけてきた。土台となった原作も彼自身が書いている。消えた大金は今だFBIとビストーネの間で問題になっている。ビストーネがニュース番組のインタビューを受け「レフティを密告した事をまったく後悔してない」と発言し映画のテーマをぶち壊しにした。車のライオン以上に大変だった撮影はライトの光が血で赤くなるシーンだった。などなど。