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「戦国武将に学ぶ情報戦略」

津本陽 角川文庫。時代小説「下天は夢か」「夢のまた夢」の著者。でも、小説自体はまるで読んだことが無い。織田信長豊臣秀吉徳川家康を中心に、戦国武将における情報戦略の様々は話題を語る。勝敗の七割は情報で決まるとする信長の情報戦略が特に面白い。情報のためには金を惜しまない、蜂須賀小六、生駒八右衛門などの地下人によるゲリラ戦などのディティールが面白い。また、ルイ十三世のヨーロッパ最大の陸上兵力が二万だったのに対して、日本では二万以上の兵力を動かせる大名は多かった。日本は世界最大の軍事国家だったという話などは新鮮。