電子竹林:Blog

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「深夜曲馬団 MIDNIGHT CIRCUS」

大沢在昌 ケイブンシャ文庫。大沢の短編集5作。初出は1985年、ちょっと古臭い感じはする。「鏡の顔」「空中ブランコ」「インターバル」「アイアン・シティ」「フェアウェルパーティ」の短編5作。関口苑生の解説に有る様に、作品のほとんどが生活臭いの無い乾いた話。「新宿鮫」シリーズの様な人間臭さが、まるでない。一時期の片岡義男みたいな雰囲気。あんまり好きになれない。それなりに面白いものの、大沢在昌の小説の歴史資料的な価値しか感じられない。