電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「家族シネマ」

柳美里講談社文庫。三本の短編集。表題作は、第116回芥川賞受賞作であり、映画「家族シネマ」の原作。映画の追体験という感じで読んでしまったが、文章もいい感じ。映画が結構、原作に忠実だったのが意外。他に、同棲中の女の心情を描く「真夏」、転校生のいじめをテーマにする「潮合い」。いじめとか登校拒否との生々しさが上手くてヤな感じ。それが柳美里の味なんだけど。