電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「おらおらでひとりいぐも」

沖田修一監督、若竹千佐子原作。突然夫に先立たれ一人暮らしの75歳・桃子(田中裕子)は、心の寂しさの声(濱田岳青木崇高宮藤官九郎)が現れるようになり、自分で認知症を疑う。若き日、岩手の家を出てきた桃子(蒼井優)は東京で働き始め、やがて宮城出身の周造(東出昌大)と出会うが…。。原作は第158回芥川賞受賞作、未読。人生と老いを問う物語は深い味わいがある。人生における自由や孤独、その問いかけが原作にはありそうだけど、映画ではやや表面的に終わっている感じ。エンタメとしても盛り上がりはなく、そもそもこれは映画にするのは難しい題材だったんじゃないかなあ。沖田修一には荷が重い気がする。寂しさ1,2,3は映像表現的な工夫かもしれないが、イマイチ効果はなかった。茶の間からセットへの場面展開みたいな映像は映画らしくて好きかも。「ひとよ」 に続いて田中裕子いい年寄り感。

http://oraora-movie.asmik-ace.co.jp/