電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「インサイダー」 - The Insider - ☆

マイケル・マン監督、アル・パチーノラッセル・クロウクリストファー・プラマーダイアン・ヴェノーラフィリップ・ベイカー・ホール、リンゼイ・クローズ、デビ・メイザー。CBSの人気報道番組"60ミニッツ"(日本では"CBSドキュメント"の名前で一部放送されている)のプロデューサー、バーグマン(アル・パチーノ)が主人公。バーグマンが接触したワイガンド(ラッセル・クロウ)は有名タバコ・メーカーB&W(ブラウン・アンド・ウィリアムソン社)の研究開発部門で元副社長。バーグマンはワイガンドの内部告発を狙うが、B&Wは極秘事項を知るワイガンドに圧力をかける…。迫力があり、面白かった。実話ベースというのがなんとも重いけど、それを上手くエンターテイメントに仕上げている。エネルギッシュだけど疲れているといるバーグマンの感じがアル・パチーノにぴったり。ラッセル・クロウも「グラディエータ」と同じ人物とは思えない、渋い演技でよかった。ニューヨークの夜更けや朝方の雰囲気の出し方なんかもいい。監督の前作「ヒート」は期待の割に面白くなかったんだけど、これは素晴らしくよかった。個人名、会社名はすべて実名という実に硬派な映画。こんな映画を作れてしまうハリウッドは凄い。日本じゃ宗教団体がミサイル飛ばしたりとか、北の駅の少女の映画なんかしか作っている場合か?