電子竹林:Blog

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「人間この信じやすきもの-迷信・誤信はどうして生まれるのか」☆- How We Know What Isn’t So - The Fallibility of Human Resason。in Everyday LifeThomas GilovichT・

ギロビッチ 守一雄・守秀子訳面白かった。似非科学ものは多く読んでいるが、ほとんどは、その例を挙げて分析していくもの。言わば帰納法的な物が多いが、この本は反対に演繹法的な内容。目次から、その内容を抜き出すと次の通り。第I部 認知的要因…ランダムデータの誤解釈、不完全で偏りのあるデータの誤解釈、曖昧で一貫性の無いデータのゆがんだ解釈。第II部 誤信の動機的要因と社会的要因…動機によってゆがめられる信念、人づての情報のもつゆがみ、過大視されやすい社会的認証。第III部 いろいろな誤信の実例…種々の「非科学的」健康法への誤信、人付き合いの方法への誤診、超能力への誤信第IV部 誤信への挑戦(社会科学の役割)