電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「アジアリゾートに暮らす」

下川祐治 双葉社。副題「家族4人が月30万以内で過ごすアジア・リゾート案内」通りの内容。下川夫婦と子供二人がバリ島で一月30万以下で暮らす体験記。一月の前半はサヌールのオーキッド・ヴィラ、三棟だけの一戸建て。後半はヌサ・ドゥアの丘の上のクラリオン・スイート、360部屋がすべてスイートという豪勢なホテル。子供のためにキッチン必須の部屋選び、食べ物を買う苦労、虫対策など、リゾートとはちょっと違う生活での大変さが見えて参考になる。バリ島の作られたイメージの胡散臭さについて随分とページを割いて書いてある。欧米人が作り上げた、庶民の生活から隔絶されたリゾート感覚の嘘っぽさは非常に同感。歴史的に見れば、「バリ島」に書かれている様に、オランダの植民地政策から来たものだろう。特に、著者が詳しいタイの生活感と比較してしまうと、バリ・リゾートに違和感を感じるかもしれない。