電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2002-02-02から1日間の記事一覧

「23分間の奇跡」- The Chidren’s Story..but not just for children - James Clavell

ジェームズ・クラベル 青島幸男訳 集英社一つの国が敗れ、占領され、新しい教師による新しい教育が始まる9時に物語は始まり、23分で終わる。短い物語。日本人が読むと、第二次世界大戦後の占領軍による教育を連想する。正直、どう読んでいいのかとまどう。…

「M(エム)」

馳星周 文藝春秋。中編集。外資系企業のサラリーマン、児玉弘樹の義理の妹への妄想の「目眩」。就職活動中の内藤裕美の幼なじみの父である金子達也への恋、そしてデートクラブでの売春の「人形」。夫は失業中、小学生の息子にはいじめられっこの疑惑の中、自…

「ケイヴマン」- The Caveman’s Valentiine - George Dawes Green

ジョージ・ドーズ・グリーンハヤカワ文庫ニューヨーク、セントラルパークの中の洞窟に住むホームレスの通称ケイブマンことロミュルス。かつては著名な音楽家であったが、今はクライスラー・ビルを根城とする悪の首領スタイヴェサントが光線で狙っていると信…

「ファーストフードが世界を食いつくす」☆- Fast Food Nation - Eric Schlosser

エリック・シュローサー 楡井浩一訳 草思社音楽雑誌の「ローリング・ストーン」に掲載された二部構成の告発記事が元になっている。若者向けに書かれていたというのは大したもんだと思う。広範囲な調査と綿密な取材が感じられる。香料で作られた味のハンバー…

「蟲の群が襲ってくる パラノイアに憑かれた人々 下」

Invasion of Bugs/Whispers:The Voice of Paranoia - Ronald K.Siegel ロナルド・シーゲル小林等訳草思社蟲の群が襲ってくる妄想、殺人生物群、チェス・プレイヤー、自分を神だと信じる失業者、小人の襲撃に備える麻薬の売人、証言のために寝台列車での殺人…

「ヒトラーの脳との対話 パラノイアに憑かれた人々 上」

Interview with Hitler's Brain/Whispers:The Voice of Paranoia- Ronald K.Siegel ロナルド・シーゲル小林等訳草思社「ケイブマン」を読んだせいでパラノイアものを読んでみる。パラノイアとは妄想系の精神障害で、妄想症、偏執病とも訳される。著者はカリ…

「R.P.G」

宮部みゆき 集英社文庫。ネット上の疑似家族の「お父さん」が殺害され、3日前に絞殺された女性との遺留品が共通する。合同捜査の段階で、「模倣犯」の武上刑事、「クロスファイア」の石津刑事により、疑似家族の残りお母さん、カズミ、ミノルの取り調べが行…