電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「海は見ていた」

熊井啓監督、黒澤明脚本、山本周五郎原作、清水美砂遠野凪子永瀬正敏吉岡秀隆つみきみほ河合美智子石橋蓮司奥田瑛二北村有起哉野川由美子。江戸、大川(隅田川)の"川向こう"の深川の岡場所、葦の屋で働くお新(遠野凪子)は、刃傷沙汰で逃げてきた若侍の房之助(吉岡秀隆)をかくまう。実直な房之助にお新は惚れ込み、姐さん衆の菊乃(清水美砂)たちは二人のために一肌脱ぐが…。前半はお新、後半は菊乃と全体に二つのエピソードに分断されていて、流れが途切れていてヘンな印象。イマイチ展開が単調。それでも洪水のエピソードは最期はすっきりしていて、いい感じで終わってくれたので良かった。黒沢映画の様に小道具など細かい所がなかなか気が効いている。