電子竹林:Blog

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「命」

篠原哲雄監督、柳美里原作、江角マキコ豊川悦司筧利夫麻生久美子寺脇康文平田満根岸季衣江守徹岸谷五朗、斎藤由貴、樹木希林。1999年夏、作家の柳美里(江角マキコ)は不倫相手との子供を妊娠し困惑、かつての恋人で劇団主宰者の東由多加(豊川悦司)を訪ねるが、東の体はすでに癌に侵されていた。東の闘病生活に力を貸す美里は、自分もまた新しい命を育てる力を得ていく…。基本的には感動的な話で、強く押し付きもせず、素直にそれに入り込む事は出来る。原作の力の方が強く、篠原哲雄の「月とキャベツ」、「はつ恋」、「洗濯機は俺にまかせろ」などのノホホンとした味わいが無いのは寂しい。柳美里の話はどれも、ナマナマしすぎて好きになれない部分がある。江角マキコはいいとしても、豊川悦司の演技過剰なわざとらしさはちょっと気になったけど、後半ではあのキザっぽさというか、作りっぽさが東京キッドブラザースの本物の東由多加のスタイルを上手く出しているのかとちょっと思った。