電子竹林:Blog

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「グリーン・アイス」- Green Ice - Raoul Whitfield

R.ホイットフィールド 新藤純子小学館クラシック・クライム・コレクションという事で、埋もれていたこのハードボイルドを小学館が発掘したらしい。舞台は1930年のニューヨーク、近郊のシンシン刑務所を出所した元記者の主人公マル・アーニー、迎えに来たかつての恋人のドット・エリスがすぐ殺され、友人ワート・ドナーも殺される。謎を追い求め、クラブ経営者エンジェルのエメラルド、グリーン・アイスを巡る争いの巻き込まれる…。なんかよく判らない話でどんどん展開していくと、どんどん死体の山が築かれていく。驚くほどみんな簡単に死ぬ。まるで感情移入している隙も無い、どんどん死ぬ。ミステリー創世記の作品とは言え、余りに粗っぽい。新刊で出すなら、それなりに作品の位置を明確にして欲しいもんだ。