電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「サウス・バウンド」

奥田英郎。中野の小学校六年生の二郎の父は元過激派の闘士で今は自称小説家、小四の妹の桃子と喫茶店を経営する母が家族。二郎は友達とともにカツという不良中学生に絡まれるが…。魅力的な人物像、痛快な展開、子供の視点も楽しい。第一部は東京、第二部は西表島とガラリと変わった空気感が不思議な新鮮さ。前半の闘争、展開、総括に対して、後半は八重山諸島、アカハチ、パイパティローマと夢見がちな戦いだが、なぜか一本芯が通っている不思議な小説。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048736116/