電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「チョコレートコスモス」

恩田陸。幼い頃から舞台に立つ若きベテラン女優・東響子、無名の学生劇団に入った演劇未経験の少女・佐々木飛鳥。伝説の映画プロデューサー・芹澤泰次郎のオーディションにより2人の運命が交錯する…。普通に考えて「ガラスの仮面」を連想する内容、まあオマージュだろう。旗揚げ公演とオーディションだけでこれだけ引っ張る物語の力は大したもの。演劇が嫌いじゃなければ面白く読める。舞台に住む魔物とその魅力を描き出そうという努力は認める。もっともっと面白くなる可能性はあったが、そこまではいかなかったか。個人的には飛鳥の二次審査の演出が上手くいくとは思えないのだけど。

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