降旗康男監督、浅田次郎原作(未読)。幕末、婿養子に行った先から離縁され兄夫婦の家に居候する別所彦四郎(妻夫木聡)は、ある日、向島の三囲稲荷と間違え三巡稲荷に神頼みしたために災いを呼び寄せる事となる…。まあ、よくも悪くも、降旗康男+浅田次郎。適度な笑いは上手いが、テーマとなるべきクライマックスは平凡だし盛り上がりに欠ける。ラストのオマケは完全に不要。江戸が舞台だが現代人のドラマみたいに見える。脇役は西田敏行、赤井英和、森迫永依、香川照之、佐々木蔵之介、佐藤隆太、夏木マリとかなり豪華で、それぞれのキャラは悪くない。夏木マリは見事にババア役なんけど、今の夏木マリしか知らない世代に「絹の靴下」を歌っているのを見せてあげたい。元妻役の笛木優子って、最初、相田翔子かと思った。(追記:原作を読む id:zom-1:20080704#p6)