電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「象の背中」

井坂聡監督、秋元康原作。不動産会社部長の藤山幸弘(役所広司)は妻の美和子(今井美樹)、二人の子供と幸せに暮らしていたが、突然末期ガンを宣告される。藤山は延命治療を拒否し、今まで出会った大切な人達に直接別れを告げようと決意する…。不自然な家庭の人々の不可解な行動の物語。仕事、家庭、愛人どれを取っても主人公を理解出来ない。末期ガンなら何でも美談に出来ると思っているのか。そんな設定を別にしても演出の陳腐さが目立つ。浜辺で水をかけあう大学生高校生の兄妹…ありえない。チアリーディングのシーンでは氷点下の風が吹いていた。この演出では役所広司の演技もイマイチ。例えば死を前にして生を考える「海辺の家」や「死ぬまでにしたい10のこと」(id:zom-1:20031118#p1)と比べると涙が出るほど陳腐。

http://www.zo-nosenaka.jp/