電子竹林:Blog

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「誰かが私にキスをした」

ハンス・カノーザ 監督、ガブリエル・ゼヴィン原作脚本。インターナショナル・ハイスクールに通うナオミ(堀北真希)は学校前の階段から落ちて4年間の記憶を失う。病院に付き添ってくれたユウジ(松山ケンイチ)、テニス部の恋人エース(アントン・イェルチン)、イヤーブックを共に作る親友のミライ(手越祐也)と出会うが…。原作の旧題は「失くした記憶の物語」で新題が「誰かが私にキスをした Memories of a Teenage Amnesiac」、未読。この監督の前作「カンバセーションズ」も未見。監督脚本も原作の舞台も米国なところに、舞台も俳優も日本にして、インターナショナル・ハイスクールにすれば辻褄が合うだろう的な安直さが一番駄目。そもそもこれはラブストーリなのか、一瞬SFかと思いきや、もしかしたら記憶喪失のサイコサスペンスとも思わせる掴み所の無い映画。基本的には企画の失敗ではないだろうか。原作はもしかしたら面白いかもと思わせる所はあるけど。

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