鴻上尚史監督脚本原作。関東テレビのスペシャルドラマ脚本を執筆中の谷山真由美(深田恭子)はホテルにカンヅメになっていたが、原稿は一行も進まない。制作局の中川(井上順)は経験のないプロデューサー向井正也(椎名桔平)を彼女の担当にする。また編成部部長の先島昭子(清水美砂)は柳原(塚本高史)を送り込むが…。第三舞台の鴻上による16年ぶりの監督作品。元は2001年の舞台作品、未見。ちょっとベタな所もあるけど、テレビ局内の対立とかを上手く入れ込み物語はしっかりしている。脚本家が書く脚本家の話の中の脚本家という三重構造の中で三役を演じる深田恭子は、演技が上手いとは言えないけど多彩な所を見せてくれる。特に薄化粧な主婦脚本家の顔がいい。「下妻物語」(id:zom-1:20040618#p1)以来の、いい深田恭子を観た感じ。それに対する椎名桔平のつかれ具合も悪くない。ラブストーリとしては消化不良な所もあるけど、最後は奇麗にまとまっていた。
