電子竹林:Blog

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「座頭市 THE LAST」

阪本順治監督、子母沢寛原案「座頭市物語」、山岸きくみ脚本。座頭の市(香取慎吾)はタネ(石原さとみ)と所帯を持つ約束をするが最後の死闘で瀕死の重傷を負う。辿り着いた海辺の村で旧知の柳司(反町隆史)に助けられるが、かつては島地(岩城滉一)や達治(寺島進)の島地組が仕切っていた村は極悪非道な天童(仲代達矢)の天童一家が支配しようとしていた…。期待は薄かったものの、監督が阪本順治という所に僅かな望みがあったが…これは酷かった、アウトローニヒリズムは感じられず、座頭市映画への冒涜かと思った。綾瀬はるか版「ICHI」(id:zom-1:20081101#p1)の方がずっと本質をとらえていて良かった。演出もひどく説明不足。辻褄があってないのか、意味不明な所も多数(地震とか何??)。無駄に多い登場人物は整理されず、高岡蒼甫ARATAZEEBRA豊原功補など意味有りそうで無い役者が目立つ。それゆえに演技も演出それぞれ雑。短い出演でもキラリと光る所を見せているのは中村勘三郎ぐらいかな。仲代達矢も出演作を選んで欲しいところ。なぜかSMAPの三人は盲目の主人公映画の主役やっているけど、何か深い意味があるんだろうか。この映画と草なぎ「山のあなた」(id:zom-1:20080525#p1)、木村「武士の一分」(id:zom-1:20061213#p1)。

http://www.the-last-1.jp/