電子竹林:Blog

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「BECK」

堤幸彦監督、ハロルド作石原作。ヤンキーのパシリをする平凡な高校生コユキ(佐藤健)は、NY帰りのギタリスト竜介(水嶋ヒロ)に偶然出会った事から音楽に興味を持つ。ラッパーの千葉(桐谷健太)、ベースの平(向井理)と竜介が結成したバンドBECKコユキと転校生のサク(中村蒼)も加わる事になるが…。原作未読、原作の1~10巻の内容らしい。物語の大筋はいいんだけど、その演出は平凡。笑いも滑りがち。キモとなる演奏の描写がイマイチで、特にコユキのヴォーカル表現から逃げているのは、この映画の最大の欠点。逃げるのは簡単だけど、それを超えて表現するのがクリエーターだと思う。演奏は素直な「EVOLUTION」の方がずっと迫力あって良かった。役者はそれぞれ個性があっていい。特に桐谷健太は「ソラニン」(id:zom-1:20100403#p1) でも感じた、脇役のいい存在感。竜介の妹・真帆役の忽那汐里は「半分の月がのぼる空」(id:zom-1:20100406#p1)よりずっと大人っぽく魅力的。

http://www.beck-movie.jp/