三島有紀子監督脚本。東京から北海道・洞爺湖の畔に移り住み、カフェ「マーニ」を営む水縞尚(大泉洋)とりえ(原田知世)。ある夏、沖縄旅行をすっぽかされ北海道にやってきた傷心のカオリ(森カンナ)がやってくる。そして、北海道から出られないでいるトキオ(平岡祐太)がバイクでやってくるが…。主題歌「ひとつだけ」(矢野顕子with忌野清志郎)にインスパイアされたオリジナル脚本。「マーニ」の春夏秋冬にやってくる客との交流を描く。まったりしたいい映画とも言えるし、まったりしただけの映画とも言える。中村嘉葎雄と渡辺美佐子の老夫婦エピソードはいいけど、光石研と八木優希の親子はちょっと浅い。雰囲気はいいけど、話はもう一つという感じ。いかにもビデオなのっぺりとした映像もイマイチ。全体には原田知世を愛でるにはよい。原田知世の年齢不詳ぶりに驚くには「紙屋悦子の青春」(id:zom-1:20060826#p1)の方がいいけど。
